IPO 昭栄薬品 （3537）の初値予想です。新規上場承認されたときにも、製薬品企業ではない事をお伝えしましたが、実は化学品事業以外にも、日用品事業、土木建設資材事業があります。
化学メーカーの友人に聞いたところ、聞きなれない「オレオケミカル」は、パーム油やヤシ油、パーム核油等の天然油脂を原材料としている油（油脂化学品）であると教えてもらいました。
昭栄薬品は、この油脂という特徴をうまくつかんで多角化に成功し、今日、日用品事業、土木建設資材事業があるように成長しています。
それでも主力は化学品事業、オレオケミカルを原料メーカーから仕入れて、界面活性剤やその他の化学品にして販売しています。主要取引先には、名だたる企業の名があり、洗浄剤メーカー、香粧品メーカー等の幅広い業界に太いパイプがある事がうかがえます。
日用品事業は、家庭用洗剤等の相手先ブランド（OEM製品）を作っています。
土木建築事業は、地盤改良に必要な薬液や、コンクリート補修補強工法に使用する材料を扱っていますが、結局ベースとなる技術は化学品事業における界面活性剤です。
よって、多角化経営の企業ですが、軸はぶれていないのです。
ジャスダック市場に上場するにしても超小型株になる昭栄薬品、気になるオファリングレシオは、（公募数＋売出数）÷ 発行済株式総数 なので、（200,000＋100,000）÷1,148,085＝0.26
昭栄薬品のオファリングレシオは、約26％になります。
オファリングレシオの数値だけで判断すると、やや難のあるIPOになります。さらにベンチャーキャピタル保有株もあります。しかし、しっかりロックアップがかかっているので、公募割れすることはまあないのかなと思っています。
よって、独断と偏見による初値予想は、1,700円です。うーんもっと初値予想額を高くしたかったのですが、かなり需要に左右されそうなので、現段階では、控えめにしておきます。
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